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松下奈緒 - 恩田心
横浜みなと総合病院の腫瘍内科医。医学部卒業後は放射線科に進むが、より多くのがん患者を救いたいという強い思いから、腫瘍学を学んだのち腫瘍内科への転科を決める。

木村佳乃 - 梶山薫
横浜みなと総合病院の消化器外科医。「サイレントキラー」と称される膵臓がんの手術におけるスペシャリスト。それ故にがんに関する知識は豊富。しかし、バディを組むことになる心にも話せない隠された秘密を抱えている。

清原翔 - 結城涼

岡崎紗絵 - 夏樹奈海

中村俊介 - 恩田匠

三浦翔平 - 関河隆一

田辺誠一 - 須藤進

藤井隆 - 光野守男

木下ほうか - 阿久津晃

高畑淳子 - 高坂民代

北大路欣也 - 恩田京太郎

出演者

松下奈緒、木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵海、中村俊介、三浦翔平、田辺誠一、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子、北大路欣也

がんに立ち向かう2人の女医が、自らの痛みや秘密を抱えながら生き抜くメディカル・ヒューマンドラマ。腫瘍内科の医師・心(松下奈緒)は国内でも数少ないがんのスペシャリスト。そんな彼女の前に消化器外科医・薫(木村佳乃)が突然現れ、心の知識や姿勢に共鳴し、外科治療の立場から心を支えるバディになっていく。

恩田心（松下奈緒）は阿久津晃（木下ほうか）のアドバイスを聞き、しっかりと忌引き休暇を取ることができて、京太郎（北大路欣也）、漣（桑名愛斗）たち家族と、匠（中村俊介）を亡くした悲しみを共有することが出来た。

忌引き休みから、通常通りの腫瘍内科の勤務に戻った心に、ジャーナリストの関河隆一（三浦翔平）が接触してくる。

心は、腫瘍内科の取材と聞いて引き受けたのだったが、関河が実際に知りたかったのは関東医科大学で梶山薫（木村佳乃）が起こしたとされる医療過誤問題だった。

心に思い当たる節はなく、取材の件を薫に話して関河には気をつけるようにと話す。そんな心と薫の会話を高坂民代（高畑淳子）が聞いていた。

そんな中、心が新たに担当したのは長尾春香（遊井亮子）という女性患者で、粘液型脂肪肉腫という希少がんの一つを患っている。

はっきりとした治療期間を知りたいと訴える春香に、心は患っている粘液型脂肪肉腫について説明する。全般的に抗がん剤が効きにくく、使用できる薬は副作用が強いので入院も必要になりそうだと説明すると、春香は仕事があるので入院は無理だとかたくなに拒否。

心はカンファレンスで春香の病状を説明し、治療に対してネガティブな印象を抱いているということも伝える。春香の夫は大手企業に勤めていて、子供は中学生だ。

そのころ、春香は検査の順番待ちをしていたのだが、夫から春香を責めるようなメッセージが届いて、春香は病院から帰ってしまう。
関河は須藤にも取材を行おうとしていて、関河は須藤に薫の医療ミスの記事が書かれた次号発売予定の週刊誌を見せる。関河が帰った後、須藤はすぐに薫にそのことを伝えるのだった。

その日のより、薫は心をカフェに呼び出す。心は薫に「薫先生が言いたいことは分かってる。私は大丈夫だから心配しないで。仕事をしていると気がまぎれて、匠のことをあんまり考えずに済むの。誘ってくれてありがとう。」と微笑む。

薫は「そっか、なにかあったらなんでも言ってね。」といい、薫は匠の手術のことを言えなかった。

翌日、心たちは春香の手術方針について話し合いの場が設けられる。

その夜、春香の息子が骨折で緊急搬送されてきた。心は春香に何があったのか尋ねると、「窓から家を抜け出そうとして落ちたんです。」と説明する。春香は「病気のこともあるのにもう、いっぱいいっぱいで。」といい、「息子の診察代、自費で払いたいんです。」と話しだす。

春香は夫と別居中で息子の親権を取り合っているのだった。春香は自身の病気のことも夫には隠していて、息子が骨折したことも内緒にしたいのだ。

翌朝、心は春香の息子の病室に行き、スマホゲームをしていて、元気そうだった。春香は職場に休めるかを確認したところ、試用期間中のため、長期のお休みを取るのは難しいといわれてしまった。

心は春香に治療について悩み薫にも相談するのだが、お互いに納得できる治療方針は定まらないまま。2人は少々険悪な雰囲気になってしまう。

薫は高坂の診察をするが、高坂は「おんころ先生とけんかでもしたの。あなたたちに何か事情があることは知ってるわよ。あなた私を伝達役にしたわよね。私がチラシをおんころ先生に見せたから二人は運命的な出会いをしたっておんころ先生から言われたわよ。大丈夫、私は何も言わない。秘め事は墓場まで持っていくのがマナーだからね。」と薫に伝えるのだった。

春香の息子は研修医の奈海に母が死ぬのかとと不安げに聞いてきた。

心は春香に病気と付き合っていかないかと言うのだが、春香は「病気と付き合う。。。親権はどうなるんですか。私にはあの子しかいないんですよ。治らなきゃ意味がない。」という。

一方、乳がん闘病中の莉子は抗がん剤治療をスタートしていた。

心は、村井のオペを薫が自ら頼み込んで執刀していたことを知る。薫は「婦人科に頼まれてどうしても」と言っていたので、心は不審に思うのだった。薫に「私に何か隠してない」とLINEで送ろうとするのだが、思いとどまり、仕事に戻る心。

心は結城から春香が転院するという話を聞く。心は薫のもとへ行くと、薫も春香の治療法について考えてくれていた。２人で春香の治療方法について模索する。

翌朝、心は薫同席のもと春香に説明しようとするが、春香は「もう転院は決めたんです。親権取られちゃったんです。ここにいても辛いので田舎に帰ろうと思うんです。」と言ってくる。

心は春香に、春香の夫から治療が落ち着いたら、親権を春香に戻すという約束を取り付けたことを話す。春香の息子が家出した理由は、お父さんに会いに行き「どうしてもお母さんと一緒に暮らしたい。」と頼み込みに行くためだったのだ。この話を聞き、春香は治療に前向きになった。

薫のもとに北陸総合病院の医師が訪ねてきていた。「私は宇佐美の同僚です。宇佐美は数日前、亡くなったんです。宇佐美は25年前、医療過誤であなたのお父様の命を奪ったことを悔いていました。あなたのお母さんが医療過誤で病院を訴えて敗訴してから、困窮した生活を送っていたんですよね。宇佐美はずっと後悔していました。」と謝罪の言葉を伝えに来ていたのだ。

薫は「じゃあ、何故あの時謝罪がなかったのか、本気で謝罪する気があるなら、どんな方法でもあるじゃないですか。。。。」と叫び、はっとする薫。

薫は心に「話したいことがあるの」といい、心は「もしかして医療過誤の件」と問いかける。薫は心に「私がパッキングに失敗したの。私がミスをしたせいで。。。。。匠さんを死なせたのは、私なの。ごめんなさい。本当にごめんなさい。」と泣きながら頭を下げる。

心は戸惑いながら「え、須藤先生がオペしたんじゃ」と言い、薫は「途中で交代して私がオペをしたの。私は止血しようとしてパッキングした。あの時はその処置が一番正しいと思ったの。それ以外に考えられないし、でも、止血し過ぎたのか、心停止して。。。。本当にごめんなさい。私、どうしたら良かったの」と泣きじゃくる。

心は「分からない。意味が分からない。なんで、黙ってたの。なんで、近づいてきたの。」と聞き、薫は「私はただ、心先生のために何かできればと思った。ただそれだけだったの。許されることじゃないことは分かってる。本当にごめんなさい。」と答える。

心は涙を流しながら「なんでもしてくれるって言ったよね。　　消えて。」とつぶやき、立ち去る。

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