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北朝鮮核廃棄の方法とは?南アフリカ方式/リビア方式/イラン方式の選択が迫られる

2018年6月12日米朝首脳会談がシンガポールで開催されました。

米朝首脳会談の中で決まったことは、

  • 米朝関係の正常化
  • 韓半島(朝鮮半島)の平和体制保障
  • 韓半島の完全な非核化
  • 朝鮮戦争の遺骸送還

といわれています。

3つ目の北朝鮮の非核化については、どのような方法で行うのかが注目されています。

今回は、その非核化の方法についてまとめてみました。

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非核化の方法

非核化の方法には、前例から大きく分けて3つあります。

  • 南アフリカ方式
  • リビア方式
  • イラン方式

です。

それぞれの核廃棄方法を簡単に現すと、「自ら核廃棄を進める」、「他国の視察を受け入れ他国により核廃棄を進める」、「核生成に関わるウラン濃縮を制限する」といえます。

核廃棄について理解するうえで、「核兵器拡散防止条約(NPT)」がキーになるので、少し補足します。NPTは簡単に言うと、核兵器を持っていい国と悪い国をきめた条約です。第2次世界大戦に勝利した国(アメリカ合衆国、ロシア、イギリス、フランス、中華人民共和国)は、持ってよく、その他の国は核の保持はダメと定めたものです。

NPTが不平等条約であるのは間違いないので、加盟しない国も多いです。インド、パキスタン、イスラエル、南スーダンは未加盟国です。

それでは3つの方法についてもう少し見ていきましょう。

南アフリカ方式

「自ら核廃棄を進める」

南アフリカは、アパルトヘイト(人種隔離政策)に対して、国際的に非難されるようになった1970年ごろから、濃縮ウランの生産、核爆弾の製造を行っていました。

デクラーク大統領が1989年に就任し、国際社会に認められるように、核廃棄を決め、自国で核兵器をすべて解体し、1991年にNPTへ加盟しました。

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リビア方式

「他国の視察を受け入れ他国により核廃棄を進める」

リビアは、1980年頃から核開発を進めていました。アメリカとイギリスとの交渉の結果、リビアのカダフィ大佐は、2003年に核廃棄を宣言します。

核兵器など大量破壊兵器の開発を計画していたことを認めて、国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れにも合意し、無条件に放棄することで合意しました。核開発に必要なデータや装置をアメリカに渡しました。

アメリカはそれまで行っていた経済制裁を2004年に解除、2006年5月には国交を回復しました。

とここまではいいのですが…

リビアの民主化

2011年にアフリカのチュニジアで始まった「アラブの春」といわれている民主化運動がリビアにも波及します。カダフィ大佐は武力を持って制圧しようとしましたが、アメリカ、イギリス、フランスなどが軍事介入し、民主化運動側を支援するようになりました。

最終的に、カダフィ大佐は民主化運動側に拘束・殺害されてしまいました。

北朝鮮としては、カダフィ大佐が核廃棄をしなければ、内戦にもならず、アメリカなどの軍事介入もなく政権を維持できたと考えていると思われます。

北朝鮮も、独裁国家なので、リビアと同じようなことにならないようにしたいと考えていて、リビア方式は絶対避けたい核放棄のやり方のはずです。

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イラン方式

「核生成に関わるウラン濃縮を制限する」

イランは、NPTに加盟していますが、核開発を続けている疑惑があります。

2002年に核開発が暴かれ、核開発を停止することでEUと合意しますが、2006年から再開。国連安保理は経済制裁を決め実行しますが、核開発につながるウラン濃縮を継続します。

2013年にロウハニ大統領が就任し、アメリカや常任理事国とドイツからなる交渉団とイランが話し合いの場をもち、核兵器に転用可能なウラン濃縮を制限することで合意し、経済制裁を解除するということが2015年に決まりました。

2018年の5月に、その合意事項が守られていないとして、アメリカのトランプ大統領がこの合意から離脱すると発表しました。

イランは、核開発を継続して行っているという情報が多くあり、また、武器の開発、輸入で北朝鮮と連携しているとも噂されており、トランプ大統領の判断も間違いではないといわれています。

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北朝鮮の核廃棄方法は?

北朝鮮とアメリカ双方が納得できそうなのが、南アフリカが行った「自ら核廃棄を進める」方式だといわれています。

・リビア方式だと、金正恩体制の崩壊を招くと考えている北朝鮮。
・イラン方式だと、約束が守られる可能性が低いと考えるアメリカ。

 

総合的に見ると、南アフリカ方式が現実的だと考えられています。

まとめ

総合的に見ると、北朝鮮が行う核法規方法は、南アフリカ方式。日本としては、どんな方法であろうと、核廃棄を進めてほしいです。

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